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ものぐさにっき。

成分の99%は萌えで出来ております。
チキタGUGU
お腹壊すくらい苺が貪り食べたいわ…と思いつき、ご近所のスーパーに苺を買いに行った帰り、屋上駐車場に昇るエスカレーターでのことでございました…。

ワタシの前に乗ってた中学生くらい(小学生かも)の女の子が、何か荷物を持ちながらごそごそしてたのね。で、その時ひらりとガムの包み紙みたいなゴミがその子の足元に落ちたのです。
暫くして自分がゴミを落としたことに気付くと、その子はすぐに屈んでそのゴミを拾おうとしたのですが、紙ゴミがひらりと一段置いて後ろに乗っていたワタシの足元まで飛んできました。
あら、と思う間もなく、その子がすぐに慌てた様子で「すみませんっ」ととてもきちんと謝って、ワタシの足元のゴミを拾い上げて自分のポケットにしまいました。えらいえらい。
エスカレーターに乗ってから降りるまでの、ほんの一分足らずのハートフルストーリー。ゴミをわざと公共の場で捨てる子もいれば、そんなこと絶対にしない、躾の行き届いた子もちゃんといます。世の中まだまだ捨てたものじゃないよ。ああいった子が大きくなって世界を形成してゆくんだよ。

そして、その帰り道、ワタシの車の前を走っていた4WDの運転手が、窓からタバコのポイ捨てをしました。これが現在の社会の一端を担っている大人の姿。

人生は感動と裏切りに満ちている。

ずっと積本にしちゃってた、チキタの後半三冊一気に読みました~。これで完結。簡単に読後感想でーす!
前のエントリ(何年前のか)でもあらすじを書きましたが、人食い妖怪と人間の子供の話です。
人間の子供は人食い妖怪に親を殺されました。その妖怪はその子供も食べようとしたのですが、その子供は稀にいる「まずい人間」だったので、妖怪は食べることが出来ませんでした。
妖怪の間でこんな話があります。
稀に存在する「まずい人間」を百年飼育することで、その人間は百年後にはこの世のものとは思えないほど甘美なご馳走になるのだと。
その妖怪はそれを思い出し、食べ損ねた子供を引き取って「百年」を始めることにしました。

前半はそんな二人の成長をメインに、歩み寄ったり距離をとったりという話だったのですが、後半戦は「百年」に関する真実と人食い妖怪の正体に関する、物語の確信ともいえる話の展開になってました。後半三冊は一気にまとめて読むのがいいよ!

結局「百年」というシステムの正体は、大昔の妖怪退治の名残で、「百年」育てることで人間に愛着を持った人食い妖怪が、自分の餌である人間を殺して食べることが出来なくなって餓死してゆく=いずれ人食い妖怪がいなくなる、という気の長い話なのでした。
そしてそれを始めた昔の人こそ主人公の先祖で、主人公と「百年」を始めた妖怪もまた、大昔人として生まれ、けれど奇形児だったために主人公の先祖(特別な力を持ってた)によって「姿を変える力を与えられただけの人間」でしかありませんでした。
自分の正体を知って、それでももとの姿でもう一度、いつの間にか大好きになっていた主人公と「百年」を始めようと決意した妖怪。
今度の「百年」とは人間を食べるための百年ではなく、主人公とずっと一緒に、家族として生きてゆくための「百年」です。
魔法が解けて、もとの人間だったときの姿に戻った妖怪は、奇形児の子供で、手も足も発達してはおらず、耳も鼻もないような酷い顔で、全身は爛れて皮膚病にかかっています。
自分の力では当然歩けないし、喋ることも出来ない赤ん坊のような妖怪を、けれど主人公はせっせと育ててゆきます。毎日おしめを取り替えて、毎日ご飯を食べさせ、毎日皮膚に薬を塗ってやる。
けれど、妖怪は毎日焼け付くような全身の痛みに苦しみ、呼吸もままならず、夜も眠れず、食事も嘔吐し、日に日に弱っていきます。
そして、何より妖怪にとって辛いのが、そんな自分の世話を、大好きな主人公にさせてしまっていること。
こんな身体で百年なんて絶対に無理だ、と誰もが思っていた通り、そう、これは生きるための日々ではなく、かつて自分を妖怪だと思って好き勝手していた頃の悪行の報いなのでした。
そうして苦しいだけの三ヶ月が過ぎ、元の姿に戻った妖怪も漸く命の尽きたのでした。

…もう、この切り口がこの作家さんのとても好きなところです。シビアなんですよ。絵はとても可愛らしいというかファンタジーみたいな感じなのに、この漫画はほんと、ざっくざくと惜しげもなく人が死んでいったねえ…。
ラストは奇跡(?)が起こって妖怪が人間として甦り、今度こそ主人公と夫婦になって子供をなし、末永く幸せに暮らしました…というような後日談もあるのですが(主人公二人はでてきません。子供が出てくるだけ)、この人の書き方ならばそんな奇跡が起こらなくても本当はよかったかもしれない。長期連載にあるまじき、残酷でシビアなまま終わってもそれはそれでよかったかもしれない。
でも多分、あの後日談があるからこそ、物語が完結してるのがわかるわけですが。

読み始めた頃は設定が面白いけれどどうやって終わるのかなーと思っていたこの連載ですが、何より嬉しいのが中途半端に終わることなくきちっと完結してくれたこと!
面白いなーって思ったり物珍しい話って、雑誌が休刊になっちゃったりすることが…ままありますからね…ええ…。

この作者さんの漫画は今まだ連載中なのがいっぱいあるけれど、どれも終わり方が楽しみです。物凄い奇をてらった予想外なびっくりエンド!とかじゃなくて、でもちゃんとエンドマークをつけてくれるのが、この作者さんだと思うのです。
Comment
≪この記事へのコメント≫
私もこの前読み終わったんですよ
ラーが元の姿に戻ってチキタと百年を始める決意をするくだりからもう涙なしでは読めない展開でしたよね。
その前のダムダム・グーグーがかつて自分が飢え死にさせた妖達への愛へ気づくシーンからもう涙が華厳の滝でしたが。
人食いの償いをすると決めたラーをそのまま受け止めてラーの苦しみを静かに支え続けたチキタの献身生活のあたりは、私もこの作者さんのシビアな人生観みたいなものを凄く感じました。
最後にハッピーエンドが来てくれて私はちょっとほっとしましたけどね。
2009/03/13(金) 22:25:53 | URL | Tがや #mw2.PuPE[ 編集]
タイムリー!
ワタシ、ラストではラーが女の子になってしかも夫婦落ちだったので、あ、この漫画一応少女漫画だったんだ、というのをなんだかしみじみと思ってしまいました/笑。

ワタシもラーが元の姿に戻った辺りからの展開が感慨深いです。チキタは一度も根を上げませんでしたし、なんかもう、チキタの葛藤は前半で終わってましたよね。ラーに対しては。
あと、ダムダムと妖怪の百年も!なんて愛しいんだろうって思いますよね~。

読んでる間にこの二人ともに眉なしなことをすっかり忘れて読んでました。笑!
2009/03/14(土) 00:01:05 | URL | タカヤマ #-[ 編集]
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