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ものぐさにっき。

成分の99%は萌えで出来ております。
けれど目的は家を買うことではありません。
全国的にお天気!もう半袖でウロウロしてます。来週から少し天気が崩れて、なし崩しに梅雨時期に入ってゆくのかな。
洗車は当分ほかっておこう。(よくない志)
高速道路料金改正が先送りになったので、六月もまだ週末千円です。早く平日も均一料金になってくれればいいのにーぃ。でも地方道路ではちょくちょく無料化試験を実施していて、見たら三重・和歌山方面もそれに入ってたので、熊野詣でをするにはラッキーな展開かもしれませんね。新緑の熊野御行。あれ?去年も同じこと言ってた?(笑)
二階の窓からお隣の庭が見えるのですが、好天のためか朝から年配のご夫婦が二人で一緒にお洗濯物を干してらっしゃいました。
奥さんがね、籠から洗濯物を渡して、旦那さんがそれを干すの!なにそれ可愛い。きゅんとなる。
何気ない夫婦共同作業。去年辺りたしか娘さんが嫁がれて、今ご夫婦二人で暮らしているお隣さん。ほのぼのと和む朝の一場面でした。

読書波に乗っかって、有川作品も一冊消化。辻村作品は内容を選ぶけれど、有川作品は今のところまだ作者の名前だけで読んでしまえる作家さんです。
前のシアターとちょっと前後しますが、「フリーターが家を買うまでのお話」、以下ネタバレ感想でーす。

しかしもうそろそろおなかいっぱい気味になってきた…。読書波も終わりかな…今度はゲームとかしたいかな…。戦国遙かはいつ発売してくれるんだろう。
なんかこれまた内容を知らずに読み始めたものだから、表紙のイメージでもっと明るい話かと思った。フリーターの主人公が、一念発起してお金を貯めて持ち家を買うまでのどたばたコメディみたいな。
そしたらそしたら、意外にもずっしり重い内容でした。重い内容の割りに、語り口というか内容というか展開がどこか軽く感じるというか読み流せてしまうのは、辻村作品を三冊読んだ後の一冊なので、比重的にそう読めたのかな、とも思いますが…。(まあ元々ラノベと紙一重くらい軽めで読みやすい作家さんではある)

主人公は甘えた現代人。就職して三ヶ月でおちこぼれ、けれどそれを認められずに「こんな会社はオレに合わない」と自主退職。次の会社なんてすぐに見つかるさと高を括っていたけれどそうは問屋が卸さず、となったところで自宅に住んでいるので生活に対する危機感もなく、親に生活費くらい入れろとせっつかれるので就職活動の合間にバイトを始めてみれば、もうなしくずしにフリーター人生の始まりでした。
かといって、今更厳しい就職活動に戻るほどの意欲もなく、バイトだって適当に面倒になったら辞めればいいやと転々として、口うるさい父親とは顔も合わせないよう生活リズムを変え、自宅の二階がオレの城、ネットを繋いで母親に食事を部屋まで運ばせ、バイトをやってないときは半引き篭もり生活。
うん、現代人のデフォですな(^p^)
これも辻村作品とある意味似た感じに「今時のなし崩し型若い子」です。駄目な意味のほうで。

最近コンビニのバイトもやめてしまってついにフリーターというかニート生活に突入した主人公。そんなある日、大事件が発生します。
「あんた、なにやってんの」
大魔神の降臨。大魔神=遠方に嫁いだ姉。
両親、姉、主人公の四人家族で誰もが恐がる大魔神。けれど、大魔神が情けない男どもに対して怒っている理由はNeeeet生活を送っているからではなく、
「どうして我が家の男どもは、誰もお母さんがこんなに追い詰められるまで気付かなかったの!」
そう、鬱病を患ってしまった母のことでした。

典型的な仕事人間、ただし酒が入るとたちの悪い酔っ払い、家のことは妻任せだけれど金勘定には汚い父と、フリーターっていうかほぼニートの息子。息子の就職が上手く行かずに険悪な関係になったその二人に気遣っているだけでも息の詰まりそうな生活なのに、その上、実は20年前、引っ越してきた当初から一家は近所の人たちからイジメに合ってたのでした。
鈍い主人公はまったく気付かなかったけれど、子供の頃町内会で相手にされなかったり飼っていた猫を殺されたり、と陰湿なイジメをちまちまと受け続けていた一家。母はなんとか和解を図りたかったけれど、気の使えない夫の態度がそれをさせず、結局今も町内でのけ者にされたまま。
昔は娘がいち早くその空気に気付いて一緒に戦ったり代わりに怒ったりしてくれたけれど、嫁いでしまい残ったのは傲慢で酒癖の悪い父と我がままで自分勝手で家族と折り合いの悪い、25歳にもなって未だに定職にもつかず小遣いを貰っているような息子。
そんな環境で母は次第に追い詰められていき、けれど誰に相談することも愚痴を零すこともやつ当たりすることもできず、次第に「全部自分のせいだ」「うまくやれないのに生きていて申し訳ない」と鬱病に陥っていったのでした。
寝耳に水の主人公。
そもそも鬱病とはなんなのか?父親に告げても「そんなのは心の弱い人間がなるものだ。お母さんが悪いのだからほかっておいても関係ないだろう」と理解のない態度。姉はそんな態度に激怒しますが、けれど、主人公だって心のどこかで「別に落ち込んでるからなんなの?家事くらい出来るだろ?」と軽く見積もっていたのは否めません。
一応は大魔神の姉の手前、同居の家族として通院につきあったりと看病という名の理解を示しますが、母がついに自殺を図るに至り、こんなんじゃダメだ、と一念発起。
そもそも母をここまで追い詰めてしまった原因の一端は自分にもあるのだから、と就職活動を再開、親に心配をかけないまっとうな人間になろう、そして家族の諍いを減らすために父親とも歩み寄ろう、と心を入れ替えて母の世話も始めるのですが、もともとがダメ人間だったのでその道も前途多難、少しのことに躓いては立ち止まり、振り返り、そしてまた歩き出す、そんな毎日です。

そうやってなんとか四苦八苦しているうちに、幸運なことに母の病気がそれ以上悪化することなく就職も決まったのですが、だからといってそれですべてが元通りになることはなく、やはり一番のストレスの原因である環境を変えるために引越しを提案します。
今の一戸建てを失うことに強い反発を覚える父に怒りを覚えながらも、だからといって今の自分では口先だけで何にも出来ない。せめて新しい一戸建てを二世帯住居にしてローンを払えるくらいには稼ごう、と頭金の貯蓄を始めると、まともに働き出した息子の姿と自分の態度、そして長年連れ添った妻への責任を考え直した父が漸く引越しに同意。しかも二世帯住居で都心から離れることになっても自分で払えるローンの組める家を考えていた息子に対し、最悪、年金払いになっても親世代で払い終える程度の家を自分たちで探す、と父親の威厳を取り戻した父。
息子の仕事も順調で、晴れて一家は新しい環境で母の治療に専念できるようになるのでした…というめでたしめでたし。

で す が 。

いやもうそんな話だと思わなかったっていうか、内容のわりの重たくならないのは父親がもう典型的な頑固親父で、途中バイト先の建設現場のおっさんたちのアドバイスを受けながら主人公が父親の気分を害さないようにあの手この手で言うことを聞かせるコミカルなくだりなんかもあったりするからでしょうか。
頑固親父、面倒くさい父親、理解のない親、と一言で言ってしまえばまるでそれだけが個性のように思えますが、要するに今隣にいる誰か、もしくは自分の未来の姿がそういった人間である可能性を、誰もが秘めているんですよね。
だから「どうして理解してくれないんだ!俺は絶対あんな親にはならないぞ!」と容易く反面教師なんかにしてはいけません。だって尊敬できないと思おうとも自分の倍以上生きている人なんですから、当然学ぶべきことはたくさんあるのです。主人公だって実際そうやって父親に反発しながらも、就職活動や社会人の心構えの点では色々お世話になっているのですから。
この物語がエンタメとして成立しているのは、鬱病を患った母親の症状が、作中では重度と言われていましたが、それでもやはりどこかまだ救いのあるうちだった、ということではないでしょうか。
それゆえに鬱病というものを題材に選んだのかもしれませんが、例えば忘れずに薬を飲むように伝えておけば、日中母一人を家に残して主人公は就職活動に専念することだって出来るし、鬱病ですが母は家事はいつもどおりすべてこなして買物だってゆけるので、家事的な負担は家族には掛かっていません。(当然それが苦にならない精神状態であったからで、そういったルーチンワークに対してストレスを重ねるタイプであれば出来なくなるというだけの話ですが)
これが寝たきりだったりアルツハイマーだったり目の離せない病気だったらもう、就職活動どころか一生涯親の面倒を傍で見続けることになった、という別の物語が始まるのですが、この世の中別段それだって珍しい話ではないのだと思います。実際、ワタシの周りにも親御さんの看護のために仕事を辞めたひとだっていらっしゃいますし、ありふれたとまでは言わないけれど、誰にだって親から生まれて家族がいる限り可能性のある話であり、それは人それぞれどんな可能性も秘めているのだから、ひょっとしたら明日は我が身かもしれません。
おっと、話が逸れました。
この主人公がはじめ本当に典型的な挫折型ダメ人間だったことは否めませんが(会社を辞めた理由とその後の堕落において)、なんていうかな、それでもそういう子だって小さな頃はお母さんのお手伝いをしてたことだってあるんだよ、じゃないけれど、主人公はけして面倒なことになった(一言で言ってしまえばそう言える環境)家族を捨てることなく、自分自身をも見つめなおしてもう一度家庭を立て直すことを選択できるあたり、挫折して自力では立ち直れなかった過去はあれど、根はちゃんとした人間なんだな、まだ救いようのある性根なんだな、というのが垣間見えます。
そこそこの大学を出してやったのだからそれなりの企業に就職しろ、という典型的なホワイトカラーの父親だって、最終的に営業事務職とはいえブルーカラーの職種を選んだ息子と一度は対立もしますが、一度決め手真面目に働き始めれば最大限の助力をしてやるのです。だって、他ならぬ自分の息子が毎日根をつめて働いているのですから。職業に貴賎はないことを漸く思い出したというか、子供さえ関わらなければそれを見誤るような父親では、もともとなかったのかな、とも思えます。そこそこの大学を出して、ってうのはあれだよね、現代の授業料の高さと、きっとこの主人公は扶養家族であることに甘え、学費も生活費も全部親のすねかじりをしていたんだろうな、と窺える現実から、ついついいいたくなってしまった愚痴かもしれませんね。
母親の病気に対してはまだ理解が深いとは言い切れない部分もあるけれど、それとは別のところに家族への愛情と一家の大黒柱としての責任感はちゃんと存在して、それがちょっと判りづらかっただけ。お母さんに言わせると、ね。
しかし本当に母親という立場は大変なものだ。
学校を卒業して社会人になって会社でイジメがあるなんて、誰が想像しただろう。会社を辞めて専業主婦になってもまだそこに同じような落とし穴があるなんて、誰が想像しただろう。
要するに人間というのはコミュニティの中ではいつだって同じことを繰り返す生き物で、だからといってそれを嬉々としてやっているひとなんて一握りでしかなく、大抵は巻き込まれたくないから、自分に矛先が向くと面倒だから、という「事なかれ主義」で曖昧にお茶を濁しているしかない現実が、けれど確かに存在するのかもしれません。
今、都会ではそれこそ引越ししても挨拶もせずに隣人の顔さえ知らないで一人暮らししている人たちが殆どかもしれませんが、そういう人たちも結婚して引越しして団地なり住宅地なりに転居した時点で、そこにもとから存在する地域という名の「コミュニティ」に縛られることは避けられなくなります。
ご近所づきあい、という言葉は我々にはまだ馴染みのない言葉かもしれませんが、それでも家庭を持って、いやもたなくても、一戸建てなりローンを組んでそこを終の棲家として選んだ限り、逃げ出すことは殆どの場合は出来なくなるのだから、家賃を払い続けて借家生活を生涯続けるか、それともローンを組んで土地を買うか、金銭的な問題以外にも考慮しなくてはいけないことは満載ですよね。家は一生に一度の買物だよ、ほんと。
まあ、あれだよね。両親と二世帯かなんかにリフォームしちゃって、自分の昔からのテリトリーのままで暮らすのが、人間関係も生活勝手も一番楽かもしれません。親が家族のために嫌いなご近所さんとも温和に築いてきてくれた関係を、そのまま引き継げばいいのだから。
今はそれが理解できなくてもまあ、学生さんも道でご近所さんに会ったら、両親のイメージが悪くならないように明るく挨拶くらいは致しましょう。それがいずれは自分のところに跳ね返ってくるものなのだから、という教訓でもありますね、多分。
最後、郊外に新しい一軒家を購入したこと、定年間近の父親の年齢を鑑みれば、それは大きすぎる買物であり、決断だったことは想像に難くありませんが、それが主治医も認める母親の病気改善の役に立つのであれば、どちらを選ぶかは自明の理ですよね。
ただ、経済力も関係することなので、現在似た症状を患ってらっしゃるすべての患者さんが、同じように家族の協力を得て新しい環境に踏み出せるものでも、早々ないこともまた現実ですが。

ところで有川作品なので実はほのかな恋愛模様も入っていて、それは性根を入れ替えて新しい職場で働き始めた主人公と、そこに入ってきた新入社員の女性とのロマンスなのですが、この女の子が可愛いのでとても応援したい気分。終始主人公視点で描かれる本編じゃなく、エピローグとして違う人目線で語られる後日談は、そうか、ほんの一年前までニートで親に対してもダメ人間な態度しか取れなかった主人公も、その時代を知らない第三者の目からみればこんな好青年に映るのか、という意味でも新鮮でした。
外面だけじゃ内面までは判らないけれど、見た目ばかり飾ってもすかすかな人間性は会話をすればすぐ窺えるように、そういう面でもこの主人公はちゃんと駄目な人間だった地点から成長できたんだな、と思わされた次第。
読みやすくて内容もしっかりとしていたので、相変わらずこのひとの本はあっという間に読める手軽さと内容の濃さがいいバランスでありがたいです。
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