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ものぐさにっき。

成分の99%は萌えで出来ております。
積本消化!
暑くて…死ねるね…。
エアコンを入れてなくても部屋を閉め切っているのは、どうせ開けても風もないし…と思っていたからなのですが、熱中症で亡くなってみえる方の共通項がエアコンをつけずに室内を締め切っていたから、という環境だったとニュースで見たので、何も言わずに無言で窓を開けました。でもやっぱり風通りはない。そして午前中のほうが蝉が大合唱。
去年まではもう少しくらい暑さに耐性があったような気がしないでもないのですが、最近寝苦しいとすぐに目が覚めてしまいます。昔は汗を掻きながらもぐっすり昼寝とか出来たのに!
で、エアコンを入れなおしてまた寝るのですが(つけっぱなしにはしません。身体がだるくなるから)、こんなに暑さを避けてるつもりでも首に汗疹が出来ました。子供か、とがっくりする。

汗を掻き掻き、積本三冊消化ー!
もりみーの「夜は短し~」と、辻村作品「0807」、そしてこれもずっと手付かずだったしをんさんの「まほろ~番外編」です。

以下、それぞれ簡単にネタバレ感想。
「夜は短し~」を読み始めて、ああそうだ、このひと以前読もうと思ってちょっと語り口調が独特だったから、倦厭しちゃったんだ!という余計なことを思い出しました。読み終わって思ったけど、これを五冊ものコミカライズに伸ばしたのもすごいな…。

大学生の男女のお話です。サークルの後輩に片思いしてる男の子が、なんとかその女の子とサークルの顔見知り以上にお近づきになって、あわよくば恋人になれないものかと悶々とするお話と、そうとは知らないどころか、恋も知らない女の子が大学生になって楽しくキャンパスライフ(+α)を満喫しまくるという二本軸で一本のお話を描いている小説です。
ちょっと百鬼夜行に出くわした、くらいのファンタジーというかお伽要素というか、理屈で説明できないこともないのだけれどリアリティばかり求めるのは野暮だよね、といった風味でお話が味付けされているので、そこが好みの分かれ目かも?ワタシは始終お酒を呑んでよっぱらってフワフワしてるような気持ちで読ませていただきましたけどね。(そもそも酒豪の彼女が先斗町で飲みまくるところから話が始まるので、もう初めから心地よい泥酔感です)電気ブラン、ワタシ呑んだことない!呑みたい!でも主人公と違ってブランデーもラムも翌日に残るタイプのワタシは、きっと偽電気ブランは呑み負けることでしょう。

男の子の微妙すぎる努力はまったくの無意味かと思いきや、さして特徴があるわけでも目立つわけでも格好いいわけでもないそんな先輩との「偶然の出会い」を彼女はきっちり覚えて胸に積み重ねていて、ラストは少しだけ進展します。彼女が天然さんなのでどうかな、と思うけれど、きっとラストを経ていつかは付き合い始めるのかな。今のところ、一歩前進と言った形で恋物語のほうは終わってます。
このひとのほかの作品をまだ読んでないのですが、タイトルほど恋愛要素が強くはないので、すらっと読める一冊かも。まさに、もりみー入門編かもしれません。

そして、最近他の作家さんの本ばかり読んでいたので、辻村作品をもう一冊くらいまた読みたいなぁと思って手に取った0807。なんか初めが衝撃的なトリックというか謎解きだった印象が強いのでそういうのを期待したのですが、うん、やっぱりこのひとの癖が段々わかってくると、ネタバレというか二転三転するのだろうな的裏を読むようになっちゃうね。初めほど楽しめなかったのは、どこか「太陽~」に似た雰囲気を感じたからかもしれません。ミッコの感想どおり。

母を刺殺して行方を眩ました友人を探すことにしたフリーライターの女性のお話。
仲のよかった母娘がどうして、と誰もが信じられない事件の裏に潜んでいた真実と、逃げた娘と友人の女性の間の秘密。30代に突入した女性ならではの葛藤、みたいなあおり文句だったけれど、話の根幹的には年齢はあまり関係なく、ただ母娘べったりの親離れできていない娘のお話で、一言で片付けるなら親友も母も関係なく、ただ単にこの娘が30歳にもなって全然人間的に成長できていない至らない人間であることが起因する事件なのですが、かといってそう切り捨ててしまうことも出来ないのが、現実は小説より奇なり、といった現代背景なのかもしれません。
例えばテレビで娘と母が似たような若い格好をして一緒にお買い物をして「わたしたち、親子というより姉妹みたいに仲がいいんです」といったインタビューが一昔前には頻繁に目に付きましたが、あれを見て皆さんはどう思われたでしょう?
多分それに対して感じた答えが、千差万別とまではいかないまでもある程度多種多様に分かれることを受け入れられるひとにとっては、この物語のリアリティと笑い飛ばせない問題がより汲み取れるのかもしれません。

ネタバレから先に言うと、母を殺して預金通帳を奪い逃げたとされた娘は妊娠していた。それは昔、自分を捨てた男の子供だった。シングルマザーになってもいいから産みたいといった娘と、そんなことは大切に育ててきた自分たちに対する裏切りだ、今回はおろして幸せな道を再び探しなさい、と迫った母。この家を出て一人で生きてゆく、と言った娘を止めようと包丁を取り出して行くならお母さんを殺していきなさいと鬼気迫った母ともみ合っているうちに、母は自分で自分を刺してしまう。
助けようとする娘に、いいからお母さんの通帳を持ってお前は逃げなさい、ここにいなかったことにしなさい、そして遠くで子供を産みなさい、と虫の息で告げる母。今まで母親にべったりで順応に生きてきた娘はその最後の指示通り、母を捨て通帳を持ち出し、そして逃げたのでした。お母さんがそうしろと言ったから。
銀行の口座の暗証番号は0807。娘の誕生日。いくら親子といっても娘が母親の暗証番号など知るわけがない。親友はそこから、娘が母親に言われて逃げているのではないかと推理し、彼女を追いかけてゆきます。
そして再会の日。娘は母ともみ合ったあの日にとっくに流産していて、けれどこの子が生まれなかったら何のために母は死んだのか、そして自分は…と戻るに戻れなくなっていたのでした。
そもそも娘は昔の男の子供だから、欲しかったのではありません。その男が親友の友人であり、その男を通して親友と繋がっていられるからこそ、その男の子供が欲しかったのです。

「子供の頃の約束を覚えてる? 一緒の頃に結婚して、一緒の頃に子供を産んで、そうしたら一緒の学年になれるから、一緒にママをしてPTAなんかも一緒にして…ずっとずっと一緒にいようね」

それこそが、娘の願いであり、何より執着していたのは昔の男でも母親でもなく、そう、親友のことだったのです。好きなのに、憎い。理解されたいのに理解されない。自分は地元でくすぶって年を取ってゆき、昔から積極的だった親友は自分の夢に積極的で進学も自分で決め、上京して素敵な旦那さんまで見つけた。離れてゆく二人の溝。小学生の頃はずっと一緒で何でも一番に話した友達だったのに。親友が学級委員長に立候補したあの日から、積極的で友達の多い彼女と、凡庸でぱっとしない私とに道が分かれてしまった。分かれてしまった。分かれてしまっても、でもそれでもあの日の約束はまだ生きている。私は彼女が好きで、置いてゆかれたことも理解されなかったことも一番にしてもらえなかったことも悔しいけれど、でも好きで、だから約束さえ果たせばまた自分たちは繋がっていられる、そう思った。

一章が娘を探す親友のターンで、二章が逃げた娘側のターンで、そこで読者はこの事件を双方から見ることが出来るのですが、正直「ああこの娘、親友のことが好きなんだな…」というのが明確に判った時点で、ちょっとがっかりしちゃった。もうちょっと斬新な、というか過去の作品のように目から鱗な展開だと勝手に期待してた分があったからかも。
最後、娘が呼んだ名前がそれでも「お母さん」だったときには理由もなく泣けてしまったので、やっぱりこのひとの作品はいいとこ突いてくるんだよな、と勝手な感想を抱いています。まあここまで書き連ねた感想、すべて親友側の理由やら何やらを排除した、娘側での感想ばっかりだったので特に偏って聞こえるかもしれませんが。
でも次回は、太陽~とも今作とも違う女の子同士の葛藤的な話じゃなくて、初期のミステリみたいな謎解きが読みたいかなー。

そんでもってこれもまた…積んでました!な、まほろ~番外編。
そもそも番外編をどうして読む気になったかというと、本編で出てきた脇役の星くんが出てくる短編があるからなんですよね。主人公たち便利屋さんはわりとどうでもよくて(笑)、星くんと清美ちゃんのカップルが可愛くて好き!と思っていたら、番外編で本当に本当に本当に可愛くてきゅんきゅんしてしまいました。この作家さんは絶対に男目線のほうが可愛いような気がする!(思い込み!)
星くんが清美ちゃんが風邪ひかない様にお布団かけてあげたりとか朝食の準備してあげたりとか喧嘩してるのにそれでもお弁当作ってくれたりとか、ほんとどこのおかんだよ!って心から思うけれど、そういった二人のやりとりがとても可愛くて好きです。
便利屋の間の悪い電話に毎回イライラするのに、星くんって携帯の電源切ってたことってあんまりないんだよね(笑)。仕事柄かもしれないけれど、あのやり取りも好きだ。
他の短編もそれぞれ面白かったのですが、なんていうかね、あの最後の話はどこに帰結するんだろう?掲載が時間軸順なら、あれだって本編の後の話だよね。
まあ主人公たちはいい年したOSSANたちなので、まあつかず離れず適当にやるだろう…うん…。
(ほんと星くんと清美ちゃんのために読みたかった番外編感が否めぬ感想で申し訳ない)
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