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ものぐさにっき。

成分の99%は萌えで出来ております。
塩狩峠
今日はぽっかり無予定の一日。さて、何をしようかなぁなんて思いながら、結局は前日までに何も思いつかなかったので、普通に起きて洗濯と掃除をしてそのために買ったデカいソファで寝ながらDVD見てその通り寝て(笑)、今起きたので昼ごはん食べながらPC開きました。

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昼ごはん。
昨夜、久々に近所のカレー屋さんに行ったら普通のカレー屋さんだったのにバイキングのカレー屋さんになって味が落ちててガッカリして口直しが欲しくなってでもケーキ屋さんもやってない時間だったので、これまた近くの大型スーパーに行ったらホールケーキが売ってたので衝動買いした次第です。(長い説明)

最近、コンビニスイーツは劇的に美味しくなったけれど、スーパーのそれはまだそうでもない…。まあ、きるふぇぼんのケーキ1カットと似たようなお値段だったので、きっとミッコ的にコスパは満足だよ。生クリームもチョコレートも過多でないので、当然一瞬でペロリです。食べるのは一瞬なのに、ずっと贅肉になって残る。不思議な存在。(とぼけた)

さてさて、出先の空き時間にちまちま読んでいた「塩狩峠」という小説。なんだったかな、お勧め本で上がってたからなんとなく手に取ってみたのだったかな?
明治の文明開化の時代に、キリスト信者の母から生まれた男の子の一生を描いたお話だったのですが、何が文学的におすすめなのかもしっかり確認しないで読み始めたものだから、当然あらすじも知らないまま。(カバーをかけたまま裏表紙のあらすじすら読まずに読み進めること数日…)
古い作品なのでネタバレこのまま書きますが、祖母に育てられた主人公。母はキリスト信者でその時代、まだ「ヤソ」と蔑まれていたため、信仰を選ぶか息子を選ぶかを旧家の祖母に迫られて、息子を捨てて家を出たのだった。祖母の死去をきっかけに家に戻る母。しかし、息子は恋い慕った母が戻ったことは嬉しいが、自分を捨ててまで守り通した「信仰」に複雑な心境を抱えたまま、大人になる。
東京暮らしの主人公は旧友を頼りに蝦夷に渡り、そこで鉄道会社に就職する。上司の覚えもめでたい優秀な社会人生活を送る中で、ある日、駅前で演説していた一人の牧師との出会いによって、主人公はようやくキリスト教の教えを理解し、入信した。
各地で演説を繰り返し、信者からも会社でも各方面から信頼を得た人物に成長した主人公。一方、そんな主人公にはずっと思いを寄せる少女がいた。旧友の妹で初恋の人でもある少女に蝦夷で再会し、ゆっくりと愛情をはぐくんだ末に結婚の約束をした主人公。この少女は生まれつき体に障害があり、体も弱く肺病とカリエスにかかっていて、当然周囲は反対したが、じっくりと治療すれば必ず肺病はよくなると信じつづけ、やがて十年、少女の病状は回復し、周囲の祝福のもとに二人が結納を迎える日が来た。
その前日、名寄での鉄道キリスト協会の新支部設立に立ち会った主人公は帰宅の途中、塩狩峠で列車事故に遭遇する。自分の乗っていた車両が切り離され、登ってきた峠を猛スピードで逆走してゆく。この勢いではカーブで転覆してしまう。鉄道員として持てる知識で列車を止めようとブレーキを駆使しスピードを制御するもわずかに足りず、次のカーブは耐えきらない。ただ、何か障害に乗り上げればそれで、と思いついた主人公は己の身を投げ出して列車に乗り上げさせて車止めとし、無事乗客全員の命を救ったのだった。
約束の日、約束の時間、駅まで婚約者を迎えに行った少女のもとに、主人公は戻ってこなかった。
主人公の勇気ある行動は人々の胸を打ち、彼の死後、鉄道キリスト協会に入信するものが続出。近しかった人たちの心にずっと残るのであった。

…で、このタイトルの塩狩峠が出てくるのが、373Pの本編のうち、348Pからなんです(笑)。
タカヤマ、それまで延々ずっと、これはどんな物語なんだろうどんなサスペンスやら事件やらが発生するんだろうと頭の片隅で思いながら、延々347Pもただ主人公の半生を読み進めてしまったよ!
読み終わった後、話は理解できたけれどなんだか起承転結の転の部分が唐突というかただ事実を淡々と並べた感じでフィクションの盛り上がりに欠けるなぁと思わないでもなかったのですが、主人公がキリスト教徒に入信するくだりに時間を割いたこともあり、平和で幸福な人生でもこうして前兆もない一瞬で転落するってリアリティを書きたかったのかな、と自分を納得させようとしたところ、作者あとがきでこれが実在の人物をもとにした半ノンフィクであることを知りました。
おせえよ!
タカヤマ、ばか!
それこそ事前に踏まえておくべき情報だったのではあるまいか…。
小説って、好きな作家さんの本とか人からのお勧めとかただ何となくタイトルと表紙に惹かれて、とかとくにあらすじを知らなくても読み始める本なんていっぱいありますが、それでもやっぱりある程度前段階の準備によって、内容の受け止め方も変わる部分もあると思うんです…。ギャグなら笑う気構えで読むし、自伝なら作者の人生をなぞるように一行一行言いたいことの意味あいを探ろうと思うし…。
というわけで、内容を知らなくても読み進めてしまえる引力のあるご本でしたが、その内容から感銘を受けたりそういう考え方捉え方かと深く人物像を掘り下げたりする準備が、タカヤマ側に足りずに本当に申し訳ない思いもした一冊でもございました。
フィクションのまま読んでもそういう話だったんだな、と思える力量のある内容でしたが、ノンフィクのほうが内容が内容なだけにより感情移入して、泣きたいときとか絶好の一冊です、とお勧めできそうな内容です。
主人公の人柄の良さとか、いかにも昔の人っぽい。今、同じ題材があってもなかなか同じ行動と内容の小説にはならないのは、戦後の自己犠牲とか博愛精神とか、ちょっと前の日本に当たり前にあったこの平成の世の中にはなかなか希少になってきている部分があるからかもしれません。
もちろん時代が変わって悪いことだけでなくいい部分もありますが、昔気質じゃないけれど、廃れていったものもやっぱりある。別に自己犠牲とかに限定した話ではなく、ですね。
主人公が信じたキリスト教の教えなど何千年も続いているものなのに、それに比べて明治から平成になった程度の時間で受け止める側の人間はこうも変わってゆく。それが人間の人間たるゆえんと取るか醍醐味ととるかはその人次第ですね。もちろん、両方でありそれ以外のありとあらゆるものも含まれていると、そういう見方も、それこそなんでも受け止める人の数だけあるのでしょう。
ちなみに、塩狩峠の部分だけピックアップして、大仰な人命救助のあおりがつけられた二時間の邦画が作られるなぁと思ったタカヤマでした。視聴率が低迷しているらしい○×テレビとか版権買いそうww
Comment
≪この記事へのコメント≫
高校の時の読書感想文課題図書だったよ…
高校生時分には重くて難しい内容でございました…
何書いたか覚えてない。
作者自身の人生がものすごい人だよね

ラブアクDVD私ですら買って持っていた(過去形かよ)のに…!そんだけ見るなら買いなよ特典映像かわいいよ
2013/03/07(木) 20:23:13 | URL | かなこ #CjlWd7YA[ 編集]
確かに
高校時分だったら、かなり重く受け止めていたに違いない。年と共に物の捉え方も違ってくるから、そういう意味で長く楽しめる小説や映画こそ自分にとって価値があるよね。
重い内容だったけど、読後感は悪くなかったので、そういう意味では他の作品も読んでみたくなる作家さんといえるかも!

レンタルで映像特典見た見た。可愛かった。ほんと、とっとと買っとけって感じだよね(笑)
2013/03/07(木) 20:50:49 | URL | タカヤマ #-[ 編集]
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