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ものぐさにっき。

成分の99%は萌えで出来ております。
きみに読む物語DVD感想~
愛は地球を救うという言葉があって、例えばその言葉をワタシは中学生の頃、救えるもんかと鼻で笑ってました。で、高校生の頃には「ああでも救えるわ。地球に対する愛があるのなら、その愛する地球にとって人間が一番の害虫であるということも判ってるはずだから、明日全世界の人間が愛ゆえに自殺すれば、何万年後かにその愛によって地球は救われるはず」と思いました。
で、現在はまた救えないと思ってます。考えてみれば人間の愛情というものは等しく注がれるものではなく、多くは同じ人間に対してのみ利己的だったり慈愛的だったりする愛情を発揮できるため(マザーテレサだってほら、人間に対する慈愛のひとだったし)、そうなると地球に一番の愛を注ぐ人間の絶対数が少なすぎる。というわけで、人間の愛では地球は救えそうにありません。
(なんか、このまま人間が増え続けたら何年後にどうなりますよという統計を出している機関があるように、どっかの学者さんがきっと人類の人数が○○人まで減れば環境破壊は止まりますといったデータも出しているんじゃないかなあ)

そんで何をしょっぱなから言い出したかというと、「きみ読む」DVD鑑賞感想日記なのです。前ふりがおかしいのは昨日の三つ目の余韻ですな…。
10年後のワタシは何を考えているんだろう…多分恐らくものすごく世界平和とはかけ離れたくだらない思考なのだろうけれど、間違いなくその時このブログは存在していないと思われるのでまあいいか…。(投げた)というか二者択一の問題で10年後も何かを考えているとしたら、それはそれで問題じゃなかろうか…。


きみよむ、ラストのオチまでがっちりバラしてますので、未見の方はネタバレ回避してください~。
きみよむ~。映画館には見に行きませんでした。なんとなく感動モノは一歩置いて考える…。
老人ホームで暮らす老女に、ひとりの老人が物語を読んで聞かせるというお話。聞かせるのは一組の男女の恋物語。戦前に出会った恋人同士が、身分違いから引き裂かれて(歴史のないアメリカ社会で身分違いという言葉もどうよとか思うのですが、まあその辺、労働階級との差別は存在したということで)、それぞれ別の人生を歩むのだけれど、何年後かに再会し、再び恋に落ちるというお話。若い頃は諦めた障害のある恋、今度もまた諦めて捨ててしまうのかという葛藤を経て、最後、ヒロインの女性は裕福な実家も富豪のフィアンセも捨てて労働階級の男を選ぶのですが。
話の本筋はそっちじゃなくて、そのお話を聞かせていた老人が労働階級の男で、聞いてる老女がヒロインだったというネタバレ。年老いたふたりは余命いくばくもない。更にヒロインは老人性痴呆症に掛かっていて(認知障害だっけ?)夫である老人のことを覚えていない。けれど、すべてを忘れる前に老女が記した一冊のノートに綴られた二人の出会いからの思い出を読んで聞かせてくれれば、必ず思い出すから、という約束を守って老人は毎日毎日老女に二人の物語を読んで聞かせる。おお、そこがタイトルになってるんだ…!と納得。
最後はまあ約束どおり奇跡が起きて、老女の記憶が一瞬だけ甦り、心臓病を抱えた老人と一緒に横たわる。そのまま二人は安らかな眠りにつくのでした…という終わり方でした。

なんだかブラボー!

すごい、世界を救うわけでもなんでもないただの愛の話を、最後まで描ききったカンジ。
要するにヒロインは二股じゃん、とか、母子二代てどうよとか色々色々突込みがあるのですが(主にヒロインに対して)、そんなことはすべて脇に置いておいてもいいやと思えるのが、老人(=労働階級の男)の一途さです…!老人は言います。「私は歴史に名を残すような偉人でもなんでもない。けれどたった一つだけ誇れることがある。それはひとりの女性を心から愛したことだ」おおまさに…!老人は愛ゆえにヒロインを思い続け、戦争が終わった後も独り身で過ごし(未婚という意味のみですが)、そして年老いてヒロインが介護施設に入居した後も、引き止める家族の言葉にも首を振って約束を果たすために一緒の介護施設に入り、自分を忘れた老女のために毎日毎日同じ物語を読んで聞かせる…。わあ…!
愛だよね、明らかな愛だよね。ほんと、ただひとを愛してるだけですが、それだけのことを貫き通したこの老人こそがいい味を出してる…!
そして最後老人は願いどおり老女と一生を共にしたわけです。よかったねえ。(と、老人に向けては拍手できる)人間、何か一つのことを死ぬまで貫き通すということは凄いことなのですね…。
老人が若い頃、ヒロインと喧嘩したときに、「きみと僕はさまざまなことが違うし、感じかたもまったく合わない。だからこうして何度も似たような喧嘩をする。けれど、三十年後、四十年後、それでも僕はきみと一緒にいたい」とか言っていて、おおおおこのひとは若いのに、なんて自分のことを理解した言葉を言えるんだ…!と感動しました。いいな、あれ。
泣ける、とかいうお話ではなく、なんだか二人の人生を最後まで見させてもらったカンジでEND。

…で、なんであんな愛は地球を救うとかいう前ふりになったかというと、言葉一つでもそうですが、このお話もきっと子供の頃の自分が見たら違う感想を抱いただろうなあ…と。昔恋愛映画なんて観なかったしな…。
ほんと、映画レビューを目にしているといつも思うのですが、感じ方は千差万別。どこかで絶賛しているひともいれば、技巧がどうとかけなしているひともいるんだろうな。
因みにワタシは自分と違う意見を持つひとのが読んでて楽しいです。それが偏見や型に捉われた穿った見方じゃなければね。自分にはないような突飛な捉え方しているひととか大好き…。自分が杓子定規なタイプだからですね、きっと。
Comment
≪この記事へのコメント≫
すげー
おもろかった!

自分と違う意見を持つひとの感想文のが読んでて楽しいってのは同意。
まー 違う意見ってのも一種の発見だしね。
何かを鑑賞して発見して、人の感想読んで発見できたらダブルで実になって幸せだよねー

でも感想文ってやっぱり文章も大事だからけっこう難しいと思うわ。
2007/01/23(火) 10:01:08 | URL | Uっちむら #CjlWd7YA[ 編集]
そうそう!
誰かのレビューとか、小説とかでもそうだけれど、自分が普段使わない漢字とか言い回しとか表現とか捉え方とか、全部勉強になる…というか、楽しいよねー。

垂れ流しヲタブログだから書けるグダグダの自分本位感想ばっかりだけれど、もしもこれを万人向けに発表するとしたらものすごく難しそうだ…!
2007/01/23(火) 13:10:54 | URL | タカヤマ #-[ 編集]
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