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ものぐさにっき。

成分の99%は萌えで出来ております。
蜘蛛男3ネタバレ感想~
蜘蛛男3見てきました~!公開から一週間ずらしただけあって、いつもどおりの独占公開(笑)。いやあ、やっぱりあの映画館好きだな!万歳!

というわけで、がっつりネタバレでーす。未見の方回避ください。
蜘蛛男!蜘蛛男!どうやらこの三部作はアレですよ…ハリピタの愛の軌跡…!
そうか、この二人をそう持ってくるための三部作だったのだな、と。事前情報一切なしで映画館に見に行ったため、テレビCMでやってるブラック蜘蛛男くらいしか目にしていなかったのですが、それでもハリーのことはがっちり拾ってくれてた…!二人の出会い・誤解・亀裂の流れを昇華してくれた…!
まあ要するにハリーが死んで終わるというヒーローモノのお約束的終わり方だったんですけどね!(ネタバレ全開)
前回までの蜘蛛男。MJに自分が蜘蛛男であるということを告白して見事思いを通じ合わせた二人。けれど、ハリはいまだ自分の父親を殺したのがピタ(=蜘蛛男)だと思い込んでいます。
三作目は、なのでしょっぱなから幸せカップルであるピタに襲い掛かるハリ。ピタはそれでも誤解を解こうと声を振り絞るのですが、ハリは聞き入れず、しかも戦いの末、なんとハリが頭を打って記憶喪失になってしまいます。高校時代以降、すべての記憶を(勿論父親のことも蜘蛛男のことも)失うハリ。
な、ナニィィィィイイイイ?!!!
そ、そんな展開…!「まるで覚えてないんだ…」というハリにピタは惑いつつも、このまままた友情が戻るのならそれがいいと思ったらしく、何も真実は告げずにちゃっかり親友の座に返り咲きます。
そんな親友を大好きだった頃の気持ちに戻ったハリはそっと呟きます。
「あいつのためなら、命だってやれるよ…」

あ、死にフラグ立った。

嫌な予感を内包しつつ、とりあえず物語りは進みます。
自分を育ててくれた叔父を殺害した強盗が脱獄したことを知ったピタ。復讐の心を抑えられず、その欲望のために周りが見えなくなり、ブラック蜘蛛男になってしまいます。強さを手に入れ傲慢になった(といってもそもそもイモ大学生のピタの考えるはっちゃけなので、たかが知れている)ピタに混乱するMJ。折りしもMJは張り切っていた舞台を批評のために降板させられて役者業が危うい。相談したい彼氏はヒーロー業に夢中でややいい気になり気味。MJは判っていたこととはいえ、寂しくて慰めてくれる親友のハリに傾倒していきます。
更には最悪のタイミングで記憶を取り戻すハリ。憎しみを取り戻し、今度はMJを奪うことでピタ(=蜘蛛男)を傷つけようとし、それは成功します。ただし、切れたピタにぼこぼこにやられて、二人の友情は終わりますけどね。

一方、ハリの策略でプロポーズをMJに断られて傷心のピタ。自分を振り返り、このままじゃ駄目だと欲望の黒い蜘蛛スーツを脱ぎ捨てます。脱ぎ捨てた欲望の黒スーツは今度はピタの元同僚で首になった新聞記者の男に取り付き、男は自分が解雇されたのはピタのせいだと思っていたので、彼を陥れようと、蜘蛛男が探していた脱獄囚(砂になる能力を手に入れていた)と手を組んで、蜘蛛男の彼女であるMJを攫います。
振られたとはいえ、MJを人質に捕られた蜘蛛男はハリの元へと訪れます。
「MJが攫われた、敵は二人組だ。僕ひとりじゃ勝てない。君の力が必要なんだ」
そうきたか。
勿論、ハリは何を調子のいいことを、とその手を取ることはないのですが、これで蜘蛛男が最大のピンチのときに颯爽と改心したハリが訪れてくれることは確定。ついでに、二人の誤解を解くように、ずっと父親の代から使えてきた執事が父親殺害の真相を告白します。お前、そんなネタを握っていたのか。
やはり執事という人種は侮れない。
一人でMJ救出に向かったものの、やっぱり二対一でボコられている蜘蛛男。NY市民もがぶりよりで三人の戦いを見上げています。(あんだけ暴れられても逃げないのは物見高いからだろうか…)
ああ、もう駄目だっ、というときにやっぱりお約束どおり現れて蜘蛛男を救ってくれるハリ。二対二の戦いで仕切りなおし。
なんとかハリが脱獄囚を倒すと、場面は蜘蛛男へ。ハリが頑張ったというのに、こっちは既に囚われて殺されかけています。刃を振り上げる黒蜘蛛男。そこへ助けに入るハリ。身を挺してピタを襲う凶刃から庇います。
ああああああ、なんてお約束うううう…!!!(褒め言葉)
倒れ、落ちてゆくハリ。ピタは怒りのパワーで黒蜘蛛男を倒します。すべての戦いが終わり、地に倒れ伏すハリの元へ駆けつけます。そこには助け出したMJが。彼女がそっと首を振ります。
ハリに死ぬなと叫びかけるピタ。ハリは長年のつき物が落ちたように晴れ晴れとしてた顔をしています。朝日の中で二人は和解。けれど、死は残酷にも彼らを引き裂くのでした。
…戦いが終わり、ハリを失ったピタとMJ。ピタはもう一度彼女の元を訪れます。プロポーズのやり直しでも、寂しい思いをさせた謝罪でもなく、ただ抱き合う二人。

完。

おお。
おおおおお?
そうか…。
見終わった後は、長い話を二時間半に詰め込んだものだ、という感想でした。
お話はほら、ハリピタ愛の三部作完結編ですから(真顔)。ハリとピタの話には確かに終止符が打たれましたよ。ハリ(親友でありライバルであり敵となった男)の死亡(=和解)という形で…。
だから、ハリピタ的には(お約束などとはいいつつも)文句はありません。そういう終わり方でいいです。
ただし、この二人以外のひとの話はどうなっているのかな…と思わないこともない…。

まずヒロインであるMJ。MJはピタが蜘蛛男であることのリスクを知りながらも安定した結婚を投げ出して彼の元へと走ります(=前作)。けれど、やっぱり寂しくなってしまい、慰めてくれるハリによろめく。
まあ、判らなくはないと誰もが思う展開でしたね…。MJは自分が舞台を降板させられたこともピタには相談しなかったので、それはお互い様とも言えなくもないのですが。(いえなかった、言う雰囲気を作ってあげなかったという点ではピタにも罪があるので、その辺でもお互い様)
けれど、ハリの陰謀に巻き込まれたとはいえ、ピタのプロポーズを断って盛大に傷ついたお互い。MJは最後までハリに脅されてピタを振ったことを口にしなかったけれど、あれはエンディング後に和解するだろうということなのでしょうか。どう考えても、あの二人はくっついてもまた同じことを繰り返す気がします。でもそれって割と普通の人間の生活にも置き換わりますよね。正義の味方(蜘蛛男)=相手の職業ということで。
お互いの職業を知って、その苦労も知って、けれど「仕事と自分とどっちが大切なの」と言いたくなる瞬間は誰にでもありそうです。まあ、だから別に蜘蛛男は特別な環境下のカプを描いているわけではなく、普通の人間像を描いている、だから受け入れやすい、という流れにもなるかと思うのですが…。
また、これはこの映画のいいところでもあるのですが、例えば前作で叔母さんが叔父さんを失い、一軒家を維持し続けることができずに家を失います。叔母さんと思い出の家ひとつ代わりに支えてあげることが出来ない自分に落ち込むピタ。
そして、今回もMJは職を失い、ウエイトレスのアルバイトを始めます。
この二人ともに主人公に大きく関わる人物に人生の上での過渡期が訪れても、けっして物語の最後に安易に何らかの奇跡が二人の身に降りかかったりしないところがいいなあ、と。
奇跡は起きません。蜘蛛男の能力は身体能力の強化だけです。だから、叔母さんは家を失ったままだし、MJも舞台に返り咲けはしない。この二人の人生の大局とピタの頑張りは比例しない。ひとの人生なんてそんなものです。
それを、お為ごかしにしないところが、個人的に花丸評価~。

けれど、今回一番納得がいかなかったのが砂男。砂男は強盗をし、車を奪って逃げるために叔父さんを射殺したのですが、その真実は銃の暴発ということでした。
けれど、砂男が自分の都合で強盗を犯し、誰かのお金を奪って叔父さんの車を奪い、更にはその銃で叔父さんの命までも奪ったことにはなんの代わりもないのに、けれど、真実を告げられた蜘蛛男は最後、犯人の砂男に向かって「君を、許す」という言葉を言う。
あのシーンは実はこの映画のクライマックスでもあったのですが、ワタシは逆に萎えました…。
がくり…みたいな…。
どう考えてもこの流れでその台詞は萎える…。確かに、叔母さんは復讐を望んでいないし、この映画でも何度もそれを言ってきているから、ピタは脱獄囚に対する復讐を諦めるべき流れになってしまっている。そのために、それを綺麗に終わらせるためにはそんな台詞しかなかったという選択肢の少なさも判らないでもないのですが、でもでも、その台詞は萎えたよ…!
たとえ暴発だろうとも、銃を所持して犯罪を犯した犯人を、本当は許す必要なんてないんです。その犯人が娘の手術費のために強盗を犯したなんて理由はそれは犯人側の勝手な理由に過ぎないんです。娘思いの父親。それは結構。
けれど、大衆映画である蜘蛛男は、それをお綺麗に描いてはいけなかった。ひとは罪を犯すけれど、それにはそれぞれの理由がある、それを描くことまではいいけれど、けれども罪はどんな理由があろうとも裁かれる罪であることに代わりはない。子供たちが見る映画で、そのことをちゃんと表現してあげるのも、子供向け映画の仕事なんじゃないかな…。特に叔母さんのことやMJのことをそこまでちゃんと描いたんだから…。
銃の暴発が招いた悲劇。それはそもそも銃を持っていたからおきた事故で、それは銃を持つのはいけないことなのだということくらい、もっと大きな声で言ってもさ…。

というわけで、砂男のくだりだけがどうしても評価の下がるところ。(個人的評価です、気にしないでください)一部・二部に比べて今回はハリとの確執やMJとの絡み、更にはピタ自身の感情や砂男といった、色んな要素が絡み合って詰まっていたこともあるのですが…(や、でも詰め方はちゃんとしていました。疎かではありませんでした。砂男の描写を受け入れがたいだけで)。
とりあえず思い出せる感想はそれくらいかなあ…。見終わった後は色々自分の中で噛み砕いて理解しようと思って、「あ、日記にあのシーンの感想書こう」とか思っているのですが、こうしてパソに向かうとやっぱり忘れている…/笑。

巷では続編も…な意見もあるようですが、ワタシはこれはこの三部作で終わりでいいと思う。続きをしたいなら、テレビシリーズか何かで仕切りなおすとかでいいんじゃないかな…。好きですけどね、蜘蛛男。特に蜘蛛男がNYのビルの中を飛び回る映像とか、何だかわくわくして大好き!
Comment
≪この記事へのコメント≫
ぷわー
今日見てきました!
感想書くの相変わらずうまいねえ君…。

今回のテーマは「復讐・報復」で、前作と比べると重いからテンポが落ちちゃってた気もするけど、かなり満足でした。
キャラの不満と言えば、ヴェノムの方が気になったなあ…。(まあ監督がヴェノム嫌いだって噂は聞いたことがあったけど)

個人的に脇のオッサン達が良かったな。編集長はずっといいけど、フランス料理の店の人とか、アパートの管理人さんとか(娘もかわいい)!ふっと気が抜ける気がする。

私も感想かくぞー!
2007/05/16(水) 19:36:33 | URL | Uっちむら #CjlWd7YA[ 編集]
書いて書いて♪
そうそう、脇役のおっさんたちがいい味だったよね~vアパートのおじさんの「あれはいい青年なんだ」って台詞にじーんとしてしまったよ。蜘蛛男はああいう普通の人々を描いているのがいい…ピタだって蜘蛛男だけど、ピタ自身は冴えない大学生なんだもん。
ちゃーちゃんの感想も楽しみにしてるーv
(監督ヴェノム嫌いなんだ/笑)
2007/05/17(木) 09:58:01 | URL | タカヤマ #-[ 編集]
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