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ものぐさにっき。

成分の99%は萌えで出来ております。
クラゲが人間を愛することは可能か。
お友達が作ってご馳走してくれたトマトカレーがとても美味しくて、きゃー、これ美味しいー、ウチでもたべたーい!とレシピをもらってきて今コトコト煮込んでる最中なのですが、夏野菜カレーアレンジバージョンのはずが、何故か筑前煮カレーになっているのは他でもない、ワタシが具を切るのが面倒で、スーパーで切れてる具材を買ってきたからです…。
スーパーはさー、きんぴらのもと(ささがき牛蒡)とか豚汁のもととかの横に、カレーの具材セットとか売るべきだよ…売れるよ、売れる。ワタシに。(なんて最小規模の市場)
根菜カレーにしたかったのでレンコンや筍が入っているのは何の問題もないのですが、こんにゃくまで入ってるのはどうなのかな…。一人分でいいというのに、レシピが四人分だからと一週間食べる覚悟でその分量を煮込んでるのですが、何故か具材だけで鍋から溢れんばかりになっているのも非常に謎です…。あれ?四皿分?四皿×一週間分?カレーって二週間もつの…?(なんて恐ろしい真似を)
いそいそとアク取りしてますが、どんなものが出来るかは謎です…。カレー粉からルウを作るのは面倒なので(小麦粉といためるだけだよ!)(大雑把に言えば)市販のルーとトマトの水煮をこれから投入するのですが、その比率はどうしたらいいのかがまた謎なところも不安です。調べて、タカヤマさん。何かあったら友達に電話するつもりで携帯片手。

有川週間(週間て)(突っ込むのも面倒ですね)、お次は「空の上」でーす!
これも自衛隊関係一冊読みきりもの。
言っていいですか?この作者さんの作品で一番好きかもしれない。
以下、あらすじのほうが遥かに長い(笑)、ネタバレ感想でーす。
演習中の事故で航空自衛官の父親を亡くした高校生の男の子と、飛行機開発サイドから事故原因を究明して開発を再開させるために奔走する開発チームの男性のダブル主人公っぽいお話です。
父親の葬儀の帰り、高校生は海辺でとある物体を見つけます。それは殆ど透明で、一抱えほどもある巨体で、さらには己の意思をもって生きている新種の生命体でした。
その大雑把に言えばクラゲみたいな生き物を、隣の家の未確認生物やUFOが大好きな幼馴染みに巻き込まれて飼育することになった主人公。
そのクラゲみたいな物体は物凄く高度な知性を持っていたらしく、主人公や周りの人間が話す言葉を覚えて、やがてたどたどしく電波で会話をするようになります。
そんなクラゲもどきに名前をつけて暮らすことで、たった一人の家族をなくして天涯孤独になった少年の心は一時寂しさを忘れることができるようになったのでした。

一方、事故の調査を進める開発チームの青年。
「空になにかがいる」という情報を信じ、事故の状況を再現する飛行に付き合うことに。
すると、本当に空には何かがいました。
ひらぺったく透明です。ステルス機能がついててレーダーにもうつりません。都市を覆えるほどの大きさがあります。人間の言語を瞬時に理解する高度な知能を有してます。
その何かは太古の、人間が生まれるよりずっとまえ、地球が生まれた頃より存在する知識ある物体で、かつては地上に、それから空に、さらには人間が生まれ文化の発達とともに空を飛ぶようになってからは、ロケットや一部の戦闘機しか飛ばないような更なる高度に生息し続け、今回の事故は運悪くそんな「彼」にぶつかったために起きた事故でした。
かつてない事故原因と未知との遭遇に緊急対策本部を設置し、第一発見者である開発チームの青年がその「彼」との折衝役を果たすことなり、その結果、人類への干渉を望まない穏健な「彼」には現在飛行機が運航していない太平洋上の空域に移動してもらうことで、お互いに非干渉で共存してゆこうということになったのですが、そんな自分たちにとって不利益になるかもしれない存在を容認しかねる某国の介入のせいで、「彼」はミサイル攻撃を受けてしまいます。
それまで「彼」は見渡せないほど広大な一つの塊で「彼」でしたが、攻撃を受けたことで「彼」は無数に分裂し、その一つ一つが意思を持つようになってしまい、結果攻撃を仕掛けてきた人間に対し報復行動を取り始めます。
人類VS「彼ら」の戦争の始まりでした。
戦いと言っても、「彼ら」の体はレーダーにも映らないし、ミサイル攻撃も効きません。人類の武器がまったく通用しない状態で、彼らは望むままに人間を殺すことが出来ます。一方的な殺戮は続き、やがてその攻撃の手はもう一人の主人公である高校生の町にも及ぶようになりました。
「彼ら」のことが公となり、自分が海で拾った生き物も、父親の飛行機事故のときに「彼」から剥離した一部であることを知った高校生は酷くショックを受け、ヒヨコの刷り込みのように自分に懐く「剥離した一部」に向かって、「お前が自分の父親を殺したのだから、今度はお前が仲間を殺して人間を助けろ」と命令します。
それによって、少年の保護した「剥離した一部」VS「彼ら」という戦争図式に変わってゆく戦局。
「剥離した一部」は少年が喜んでくれるのなら、かつて自分だったかもしれない「彼ら」など構うことはありません。どんどんと自分の身体に吸収することで巨大化してゆきます。
一方、「彼ら」はかつて自分たちの一部であった「剥離した一部」の離反にとても戸惑います。なぜなら彼らの中で、たとえ体が別れていても、自分たちは「一つの個」であり、そのまったき存在であることこそが彼らの望みであるからでした。
少年は同族殺しを「剥離した一部」に強いている行為をすぐに後悔し始めましたが、もはややり直すことも出来ず、いまや人類唯一の希望となった「剥離した一部」とともに戦い続ける道しか選べなくなります。
そしてついに殆どの分裂した「彼ら」を吸収しつくした「剥離した一部」。残る最大の敵は分裂した「彼ら」の中で一番大きな塊となった「本体」です。
「本体」は人間と争うことを望んではおらず、「剥離した一部」と融合し、昔の「まったき一体」であった己に戻ることを、そしてまた昔のようにただ空に漂い続けることを望んでいますが、「剥離した一部」は少年の願いを忠実に守るため、己でもある「本体」をも殺そうと戦いを仕掛けます。
けれど、「彼ら」をすべて殺せば、かつて「彼らの一部」だった自分も許してもらえる、また家族のように愛してもらえる、少年が喜んでくれるのだと思い込んで戦ってきた「剥離した一部」は、少年が消滅を願う敵は「彼ら」だけでなく、自分も含めたすべてだと知り、相打ちとなることで「本体」と「剥離した一部」は消滅するつもりでしたが、高校生と和解を果たし、「本体」と仲間を吸収し続けた「剥離した一部」は融合し、望みどおり元に戻ったのでした。

…いいたいこと、判りますね?
そう、これはまったき愛の物語なのです。
高校生と「剥離した一部」、そして開発チームの青年と「本体」の、それぞれの愛の物語なのですよ…!
有川小説って大人のラノベを歌ってるから毎回恋愛要素が入ってて大人の女性にもとても読みやすい小説になっており、それは今回もその通りだったのですが、ごめん、今回に限って、その恋愛要素いらなかった。なくてもよかった。だってすべてが少年&青年と、未知の物体との間で満たされるんだもの…!超える。愛は時代と種族を軽く超える。

感動した。超感動しました。どんな終わりになるかと思ったけれど(そう、このひとは結構踏ん切りのいい終わり方を書く人なので油断ならないし楽しみでもある)、まさか共存できるとは…みたいな。
未知の生物の正体も楽しかったです。「海の底」でも思ったけれど、このひとのこういう大胆な発想が楽しいです。
ああでももう、それより何より高校生とクラゲもどきの愛ですよ…。たった一人の家族であった父親をなくして孤独になった少年が、失った家族の代わりにクラゲもどきを育てることに生きる喜びを見い出すようになったことは作中でも言われたとおり「逃げ」に近かったのだけれど、でも確かに二人の間には愛情が存在したんです。
クラゲもどきは感情があるからこそ少年に嫌われたのがショックでならないし、少年が喜んでくれるなら何でもするし、少年の願いなら自分が死んだって構わなかったんです。うう。愛。少年がクラゲもどきを育ててた形だけど、本当はクラゲもどきは親の代わりのように少年を愛して見守っていたのかもしれない。ピュアラブ!なんで結婚しなかったんだろう!
もう一人の主人公である開発チームの青年と「本体」のやりとりも大好きでした。「本体」自体は人間をそう信頼してるわけでも仲良くしたいわけでもまったくないけれど、青年だけは信頼してるから彼が交渉役をする限りは消えずに付き合うよ、みたいな。
剥離した一部よりもずっと高度な知識を持つことができたので(初めに出会ったのが高校生で、その高校生がペットを育てるように接したので、剥離した一部はそのレベルの知識しか吸収できなかった)、理性もって冷静にすすむ会話が楽しかったです。
あの二つのカップルはほんと、幸せになればよかったのにー。
高校生は最後、「もう俺に聞かなくていいよ。お前の好きにしていいんだ」といって剥離した一部を解放してあげて、「本体」の望んだ「完全なる一体に戻ること」を果たしたわけだけど、きっと彼が望めばまた家族として傍にいてくれた気もする。むしろそれでもいいんじゃない。(タカヤマさん、ラストが台無しです)(愛に勝るものなど)(暴言)

この作者さんの小説は今まで恋愛要素もSF要素も自衛隊関連知識もすべてそれぞれに楽しく読ませていただきましたが、このたび新たな「クラゲもどき×人間」というカテゴリに開眼したのが大きな収穫でもありました。収穫っていうか更に畜生道に落ちたというか…(黙)。いや、非常に楽しかったです。いつだって愛に勝るスパイスはなし。
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