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ものぐさにっき。

成分の99%は萌えで出来ております。
少年と王のお話
昨日米尽くしの一日を過ごしたためか、反動でパンが食べたくて仕方のない日でした。
パン!パン!ちょうどソロモンもパンの回で、みながら世界中のパンを食べ歩く旅に出たいと思わずにはいられませんでした…。
パン…。
木曜日に茹でたトウモロコシは残念にも甘みが足りなかったので(冷夏だったからね…)、もくもくと解して冷凍しておきました。トウモロコシを解すのは根気だと思う。でも、強力粉買って来てコーンパン作るんだ…!このパンへの熱意が冷めなかったらの話です。

トウモロコシ解す以外は読書の一日でした。ミッコに借りた、珍しくも外国文学です。ファンタジーをミッコが読むなんて珍しいよね!でもホモ小説だからね!
以下、王と少年のネタバレ感想でーす。
この文庫読むの、デルフィニア以来ですね。
王道ファンタジーホモ版と言ってしまえばそれまでかもしれません。
農場の少年が神話のような王と出会い、世界を掌握する魔術師と戦ってゆくお話。少年は実は魔法使いの血筋で、青の王の魔術師となって、赤の女王の魔術師と世界をかけて戦うという…。
ファンタジーの世界観が詳細に作られているので、ホモ関係なくファンタジー好きな方はつるっと読めてしまうかもしれません。
(すべてが主人公の少年の回顧録という形で過去形の一人称で語られてゆくので、慣れるまではちょっとだけ読み進めるのに時間がかかるかも)(外国文学は訳者さんの腕に拠るところも大きいしなぁ)

でもまあ、内容はいいんです。
問題は、この王様と少年のラブなんです。
外国ファンタジーでにおわせる程度かと思いきや、この作者さんはがっつり同性愛作家でもあるので、王様と少年もがっちりくっつきます。
数百年、数千年生きた「二つ名」の寿命を持つ王様と、たった14歳の魔術師見習い(一巻では)の少年のラブって、すっごい初々しくて可愛い…!少年がまだ自分の気持ちがなんなのか気付く前から、王様は少年に一目惚れですからね。
中盤でこの二人は身も心も結ばれちゃったりするわけで、そうなってからの蜜月の間もまあ可愛いのですが、でもやっぱりくっつく前のあのじれったさがいいかな!
外国モノなので日本の作品とはまた一線を画す形での心象とか様々な言い回しとか出てきますけれど、深読みするもよし、読み流すもよし、な感じの文章が苦手でない方は楽しめるかと思います。

ワタシ、ホモもファンタジーも外国文学も別段拘らず読める人なんですが、今回のお話で一つだけ合わないなーと思ったのは、年代が大きく開くことくらいかな。
外国モノファンタジーってなんか、物語の重厚さを出すためか判りませんが、話の中で年数があっという間に過ぎてしまうんですよね…。今回も少年が100年も眠りにつくし。別にあそこ100年も眠りにつく必要はなかったんじゃないかな。もう少し短くても、物語に支障はなかったんじゃないかな(笑)。

あと、物語は始めも言ったとおり少年の回顧録という形で進み、ラストでは現在の少年が戦いの終わった後を大まかに語る終章が用意されているのですが、そこでは青の王の最期が語られておらずに少し残念です。
作中で何度も「今僕は王の傍にいないけれど」とか、ラストシーンで主人公の隣に王がいないのは何故?と思わせる描写が多々出てきていたので、要するに王様としての任期を全うし天に召されたのだな、と察することは出来ますが、王と、長寿になって王に先立たれた少年の別れのシーンとか一行くらい説明があってもうれしかったな、と思ったり。
そういう甘いことを言うと締りが悪くなるのかしら。
原文には最終巻の後に50ページにも渡る補足だかなんだかがついてたようで、そこで初めて「物語を少年が回顧録として認めたもの」を我々は文庫として読んでいるつもりになってたけれど、実はそれが数世紀後に発見されて、学者によって翻訳していったのがつまり本書なんだよ、という二重の仕掛けも判明するようですが。

二人がくっついた中盤の話の中で(というかあの蜜月シーンで)「こうして僕と王が穏やかに過ごせたのは、今振り返ればこのときだけだった」とか「ここに二人で立ったのは結局この時が最後になった」とか、魔術師を倒して世界が青の王のものになって少年と末永く幸せに暮らしたはずなのに、どうしてそんな切ない描写が出てくるのかな…。
平和になった世界で、王の執政の傍ら死ぬまでいちゃこらしたらいいじゃない…。だって死ぬまでって誓いを交わしあったからには、別に王様も浮気とかしなかったと思うし…。
なんだろう、何か二人の今後の描写を読み飛ばしたかな。(結構ハイスピードで一日で三冊まるっと終わらせた)
少年も実は長寿になってたんだよ、というラストシーンで、二人は末永く同じ寿命を生きました。めでたしめでたし…だと解釈したつもりだったのですが。

そういえば、この作者さんは前述の通り同性愛作家さんなのですが、今のところ翻訳されてるのはこのファンタジーだけだそうです。他はファンタジーじゃないそうなので、普通のBLなのかな?
別にBLは日本の専売特許というわけでもないでしょうし、他の本もガンガン翻訳されて日本に入ってきてもいいんではないでしょうか。
普段一冊もBLを読まない女が何いうか、という感じですが(笑)。いいんだ、ミッコが教えてくれるから…。
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