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ものぐさにっき。

成分の99%は萌えで出来ております。
美しい骨
寒い…!寒さが戻ったというか、本来まだ二月初めなんだよ、と思い出させるような寒さが来てますね…!
前に映画見に行ったときもこんな寒さというか大雪一歩手前みたいな日の夜だったような気がしますが、また同じような寒さの中、映画館へ行ってきました。この季節は寒さに負けてひとりだと中々行かないので、友達誘ってPJ詣でです。PJの作る映画は永遠に観客でい続けるよ。だからどうかホラーは勘弁してね、PJ。

映画始まったらオリンポスのニューバージョンの予告が流れて、漸くスクリーンで豆たんに会えました。豆たん!豆たん!すっごい、もう声だけで震えるー!また神話のような衣装で、ちょ、おま、鎖骨出してる?!またミニスカ覗いちゃうぞ☆☆☆な興奮を覚えます。(真顔)
それと同時に木馬のときにマニア垂涎のお宝映像の数々をDVDに収録しないというまねをしたWGを思い出すよ…あのじいちゃんめ…絶対自分の老後の楽しみに持ってるはずなのに…!その世界遺産級のお宝映像は人類共有財産にすべきだというのに…さ…!
話は逸れましたが、オリンポス、楽しみでならない。大画面で豆たん。オリンポスこそ3Dでやるべきじゃないかしら…(笑)。

そんなわけで、「美しい骨」(ってなつこが訳してた)、ネタバレ感想です。
原作はベストセラー小説より。でも原作未読でも映画を見ていると判るけれど、多分沢山脚色が入って、ばっさり切ったところもあれば補完してるところもあるんだろうな、というおなじみの三人組の手腕が垣間見える作品になっていました。

お話は1970年代、平和で一般的な家庭で育ったとても典型的なティーンの少女が14歳で心無い殺人魔に殺されてしまう、というタイトルからは想像できないような本筋です。ラブリーって言ったのに…。
夢も希望も恋もまだまだこれからだった少女の奪われた夢と、大切な娘を奪われた家族、そして殺人鬼と周囲の人々の人生が重なり合った物語。
すごくうまい!と思うのが、先に言ってしまえばそこかしこで起こる奇跡は実は奇跡でもなんでもない、ただ現実が目の前にあるだけ、という一貫性です。
宣伝のあおり文句にも出てきているように、殺人犯に殺されて死んだ少女が自分の死んだ後の家族をこの世に魂だけ漂いながら見守る…という内容なので、「じゃあ、少女がどうにかして家族とコンタクトをとって殺人犯を逮捕する話なの?」と思ってしまいがちですが(そして実際、霊感の強いクラスメイトとか、そういった要素が周囲にちりばめられてもいますが)、実は違うんだよ、というのがこの物語のクライマックスで明らかになって、この手の話で起承転結に思わぬどんでん返しなど普通あろうはずもないのに、それが思わぬどんでん返しになっている様は、本当に本当に脚本と、多分PJの手腕の為せる技!見事です。
先にネタバレを言ってしまえば、幽霊になった娘と家族が再会できるわけではないし、当然娘が生き返るわけでもないし、殺人犯が捕まるわけでもない
おおよそ、この手の映画をファミリーファンタジーにするとしたら用意されている「奇跡」が見事に排除されて、そこには娘とのコンタクトも出来ないし生き返ることもできないしまんまと逃げおおせる犯人、という現実が映し出されているはずなのに、これが見事な「昇華した物語」に仕上がっているのは、まさに脚本の妙としか言えません。
家族はそれぞれの問題に決着をつけて前に歩き出し、娘はこの世への未練に区切りをつけて天国へ向かい(キリスト教地域においてはとても重要なことなんでしょうね)、ついでに犯人も片付き物語は終わる。すべてが奇跡で救われたわけではなく、それぞれの努力と、ままならない人生だけれどそれが生きるということだと現実を受け入れる強さを得るという、前向きなお話といえるやもしれません。

まあ、おおよそPJファンという前提があってみている映画なので、人によっては「こんな救いもない映画」とか「盛り上がりに欠けたなー」といった感想を抱く方もいらっしゃるかもしれませんが、それはそれ。人それぞれの捉え方というのは千差万別なので、そういったご意見も当然あるかと思います。
事実、好意的に見ていたワタシでも、このあらすじというか感想をどう纏めたらいいのか、見終わった直後は全然わかりませんでしたもん。気になった人には「とにかく見て!」としか言いようがない。そしてその人ががっかりするか満たされるかは、まさにその人次第という…。もう、PJったらこんな映画作っちゃって!(愛)

まああれです、感想にするのが難しい部分はうっちゃって、わかりやすい要素の感想をいくつか。
主人公の女の子が密かに思いを寄せている上級生の男の子、という存在がいるのですが(そして彼女は初デートに誘われた日に殺されてしまい、それが心残りでもあったというクライマックスに繋がる大切な存在)、初登場時に彼女が語る彼のクールさと美しさというのが理解できなくて、まあ美意識の違いだよな、とか思っていたにも係らず、彼女のお話が進むに連れてどんどん観客もその少年の美しさに魅入られてゆきます。
すごいの。本当に主人公の「恋する女の子視線」で彼が変化してゆくの!貴重な体験。映画を観ていても、こんな感覚滅多に味わえません。(でもそれが出来ちゃうのがPJです
クライマックスの主人公との触れ合いシーンなんて、美しくてまさに息を呑むという表現がぴったり。あそこ、見ているほうも呼吸止まった。二人の可愛らしさと愛おしさと美しさに言葉も出ないとはまさにこのこと。あのとき「ああ、本当に長い睫毛が綺麗ね」と、冒頭の恋する乙女な主人公の言葉を思い出します。
主人公もそう、初めはそばかす顔の成長途中の女の子だな、と思うけれど(要するに孵化する前のさなぎなんですね)、恋を知って愛を知って成長を果たすとはっと目を瞠る美しさを垣間見せます。
主人公が天国に行く前に作中で二度、「戻らなくちゃ。まだ遣り残したことがある」というのですが、家族のもとへ帰ろうとした一度目と、初恋の彼のもとへと戻った二度目とでは、表情も声音も全部違うの。なんたる繊細な演技…!
そして娘を殺された両親もすごい。ぱっと見、際立って美しくも格好良くもないのに、娘を思って涙を流す母は美しく、娘のために駆け回る父は格好いい。まさに迫真の演技の為せる技。
最後に忘れてはいけないのが妹さんだと思います。後半、一番物語を動かしてゆくキーマンになるのが彼女なのですが、彼女だって初めは脇役100%みたいな設定で出てきたキャラだったのに、いつの間にか観客の全員が彼女の一挙一動に釘付けになるのです。自分が命からがら殺人犯のところから逃げ延びて家に飛び込んできたのに、まさに目の前で修復されようとする家族の絆を慮って己の境遇を飲み込んだ彼女の心理状態ったら、ちょ、姉が14歳ならあなたいったいいくつ?!と思うくらいすごかった。もう彼女はノーベル賞とか取れる天才にだってなれたのではなかろうか。その機転のよさったらない。行動力と明晰な頭脳で幸せになって欲しい。
田舎の一家族が、けれど映画の主人公たちになれちゃうくらい、それぞれが秀逸な存在感…。
いつも思うけれど、PJのキャスティング能力は例え映画を離れようともすさまじく発揮される人類の宝なんじゃなかろうか…(さすがに言いすぎ?)。

一緒に見に行った友達は号泣の上大絶賛、ワタシ自身は泣けこそしなかったけれど、久々に丁寧な「映画」たる映画をみたなぁ、という満足感でいっぱい、というこの「美しい骨」。主人公、妹、初恋の彼の若い役者三人組が今後映画界でどう成長してゆくかも、とてもとても楽しみです。
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